10年前くらいに,宮城県白石市に友人を訪ねて行ったことがありました。
白石市には白石城というお城があって,温麺が有名です。
その友人のところには何度も訪ねていたけど,白石ってなんとなく静かでのどかな雰囲気の町だったんです。
いつもの白石と違った雰囲気
ところが10年前に訪れたときは,なんだかいつもの白石と違ったんです。
駅前に停まっているタクシーにはイケメンのキャラクターのプリントがしてあるし,市営バスの後ろにも大きくイケメンがプリントしてあります。
そして、白石駅というとだいたいは白石市にある高校に通学している学生か,地元の方っぽい人しかいないことが多いイメージだったのですが,チラホラと若いキャピキャピした女の子達がいるんです!
タクシーやバスをみてはしゃいでいるんです!
その理由は「戦国BASARA」だった!
不思議に思って,友人とのお茶会が終わって帰宅したあと家で白石市について調べてみたところ,なんと「戦国BASARA」という戦国ゲームのキャラクターに白石市に城をもっていた片倉小十郎という武将が登場しているらしいのです。
白石市には何度も来ていたし,白石城にも何度か行ったことがあったけど,そんな武将がいるなんてしらなかった……😂😂
伊達家に仕えていた片倉小十郎景綱
片倉小十郎は仙台を治めていた伊達家に仕えていました。
伊達家からの信用も厚く,軍師的な立ち位置を得て数々の戦に参加し,貢献していたらしい。
関ケ原の戦にも参加し,伊達政宗に助太刀したりしていたんだって。
関ケ原の戦の後、仙台藩主になった伊達政宗から白石城をもらって、白石城を守っていたけれどその後は病に臥せっていたらしい。
白石城に移った後にあった大坂の陣には病のため出陣できなかったから息子を向かわせて、この息子が大坂夏の陣で真田幸村と激戦を繰り広げた後真田を退けるという大活躍!
すごい親子だよ…。
片倉小十郎ってかなり忠誠心があって、強い武将だったんだね。
息子もすごい。
片倉小十郎景綱の生い立ち
でも小十郎って幼いときに両親を亡くしていて,年の離れた姉が親代わりになって小十郎を育てていたり、かなり苦労もしてたみたい。
しかも両親が亡くなった後に一旦は別の家に引き取られるけど,その家に男の子が生まれて姉のもとに返されることになってるし。
この時代はそれが当たり前だったのかもしれないけど、そこから成りあがって城主にまでなるって相当大変だったと思う。
片倉小十郎景綱の最期
最後は病気で亡くなったけれど、安らかに息をひきとれたのかなぁ。
たくさんの戦に参加してきた武将だけど、戦じゃなくて病で生涯を終えるっていうのは本人はどんな気持ちだったんだろう。
片倉小十郎景綱
宮城県っていうと伊達政宗が有名だけど,当時は伊達政宗と並ぶ武将として小十郎も認められていたらしい。
伊達政宗も天然痘で右目失明してるし、なにかしら不遇な部分があっても志が強い人は上に上がっていくチャンスがある時代だったんだね。
伊達政宗は確かにすごい武将なんだろうけど、いろんなエピソード読んでると小十郎のアドバイスだけは素直にきいていたみたいで、そういう家臣がいたから伊達家も戦で成果を残せたんだと思う。
現在の白石
ちなみに、JRの白石駅の近くには「小十郎プラザ」っていう小十郎グッツが売っているお店がある。
私も前を通ったことは何度もあるけど、行ったことはないから今度行ってみようかな。
10年前は結構若い子で賑わってて入る勇気でなかったし、それ以降は車でしか白石にいく機会がなかったらいく機会もなかったけど。
新幹線の白石蔵王駅には小十郎の銅像もあるらしい。
白石に何度も言ってても全然知らなかったなぁ。
久々に白石駅で友人と待ち合わせてお茶することになって、なんだかふと小十郎のことを思い出しました。
白石市って基本的にはのどかて、おだやかな雰囲気だから、立派なお城があるのが少し不思議だった。
「不思議だけど調べてみるほどでもないな~」と思ってたから、戦国BASARAのおかげでちょっと友人の地元に詳しくなれてよかったな。
毎年10月に「鬼小十郎まつり」とやらがあるらしく、片倉軍と真田軍の大坂夏の陣~道明寺の戦い~の再現が見れるとのこと。
甲冑を着た侍が演技してくれるらしいし,今度行ってみようかな。
どこの町にも歴史ってあるもんだなあ。
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